岡崎市の「本多忠次邸」は国の登録有形文化財でお出かけにおすすめ!ステンドグラスやモザイクタイルがキレイ

岡崎市・本田邸

アートやアンティークなものが好きなら、岡崎市の「本多忠次邸(ほんだただつぐてい・本多邸)」に出かけてみるのはおすすめ。大正ロマンを感じられる建物やキレイなステンドグラス、モザイクタイルなどがあり、いろんなところに見どころがあります。

本多邸は国の登録有形文化財に指定されていて、見学料はなんと無料。ほかのスポットとは違う魅力があるので、ぜひ出かけてみてくださいね。

岡崎市・本多忠次邸へのアクセス・営業時間・入館料

本多邸は名鉄名古屋本線の「男川駅」が最寄りですが、徒歩30分(約2km)ほどかかるため車でのアクセスが便利。

本多邸のすぐ横には「東公園」という公園があり、400台分の駐車スペースがあります。本多邸は混雑しませんが、東公園は動物園があるため、土日やイベントの日は駐車場が混み合いやすいので気をつけてください。

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本多邸は9:00〜17:00まで営業していて、月曜日は休館。料金はなんと無料で、気軽に見学できます♪

本多邸はどんな建物?行く前に知っておきたい見どころ、5つのポイント!

本多邸は昭和7年(1932年)に、本多忠次さんという方によって東京の世田谷に建てられました。

歴史上の有名な人物に「徳川家康」がいますが、家康には四天王と呼ばれる4人の武将がいました。その1人が本多忠勝(ただかつ)という人物で、本多忠次さんはその「本多家」の末えいです。

本多忠次さんのおじいさんは岡崎城の最後の殿様。また、本多忠次さんのお父さんは岡崎城の土地を岡崎城に寄付、岡崎公園を造るときに協力、勉強した小学生に贈る賞を作るなど、岡崎市のために力を尽くしました。そのため忠次さんのお父さんは、岡崎市の名誉市民になっています。

本多忠次さん自身は明治29年(1896年)に生まれ、学習院大学を経て東京帝国大学で勉強、36歳で自分の家としてこの家を東京の世田谷に建てました。

岡崎市・本田邸

忠次さんはナント、自分で家の形や部屋の配置、家具・照明などまで勉強して決めたそう。忠次さんは平成11年(1999年)に103歳で亡くなり、本多邸はその後2012年に岡崎市へ移築・復元されたのです。

こうした歴史がある本多邸ですが、その見事な邸宅はさまざまな見どころがあります。大きく5つのポイントがあるため、ここから紹介します。

【本多邸の見どころ、5つのポイント!】

  1. 当時(1930年代)流行していた「スパニッシュ様式」を取り入れている!
  2. 大正ロマンを感じられる、重厚感のある内装。当時はまだ新しい「和洋折衷」を取り入れている。
  3. 邸宅内のあちこちにあるステンドグラスは、光が差し込むととてもキレイ!
  4. 水回りや小部屋にある「モザイクタイル」にも注目!
  5. 照明のランプやテーブルセット、調度品なども当時のもの。古いものの良さが感じられる。

1. 当時流行していた「スパニッシュ様式」を取り入れている!

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明治時代(1868〜1912年)は日本が近代化し始めた時代。当時流行していた建築様式が、「スパニッシュ様式」というものです。壁は色モルタル仕上げ、屋根はフランス瓦が使われています。

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本多邸を外から見ると、三連アーチのアーケードテラス・広々とした庭園・大きなプールなどがありますが、これらはスパニッシュ様式の特徴。本多忠次さんは、最先端の流行を取り入れていたのかもしれません。

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写真では見づらいですが、小便小僧の向かいにシャチのレリーフがあり、水が流れる仕掛けになっています。こうした壁に作られた飾りから水が出る仕掛けのことを「壁泉(へきせん)」といいます。

チーター
チーター
ちなみに世田谷に本多邸があったときは、仮面ライダーなどのロケにも使われたそうですよ。

2. 大正ロマンを感じられる、重厚感のある内装。当時はまだ新しい「和洋折衷」を取り入れている

邸宅の中は重厚感のある、まさに大正ロマンな空間。西洋のデザインが取り入れられていますが、2階に上がると和室もあります。

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上の写真は窓から光が差し込んで明るい空間。団らん室として使われた部屋だそうです。

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今でも洋室と和室が両方ある「和洋折衷(わようせっちゅう)」のスタイルはありますよね。本多邸は今の建築様式の先がけ的な建物といえます。

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上の部屋は寝室。ベッドはなんと忠次さん自身のデザインで、手前には本多家の家紋も入っています。寝室は銀色を基調としています。

3. 邸宅内のあちこちにあるステンドグラスは、光が差し込むととてもキレイ!

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続いてのポイントは、ステンドグラス。本多邸はあちこちの窓にステンドグラスが取り入れられていて、光が差し込むととてもキレイ!

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本多邸は全体的にダークブラウンの色が多いですが、ステンドグラスでほかの色が取り入れられている気がします。

みかん
みかん
本多忠次さんは、スペインの文化が好きだったのかな〜と思ったりします。
スペインといえばサグラダ・ファミリアを設計したガウディさんが有名ですが、ガウディさんもステンドグラスやモザイクタイルを多く取り入れています。
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チーター
チーター
ちなみに本多邸は、知立市にあるステンドグラスやアンティークのお店「3人もよう」さんで教えていただきました。ありがとうございます♪
3人もようさんのステンドグラスもキレイなので、良かったら出かけてみてくださいね。

知立市「3人もよう」は大正ロマンとステンドグラスをアンティーク店。素敵な商品・作品を楽しめる♪

4. 水回りや小部屋にある「モザイクタイル」にも注目!

ステンドグラスと合わせて注目なのが、「モザイクタイル」。細かなモザイク柄が可愛いデザインで、好きな人もいると思います。本多邸にもモザイクタイルが水回りや夫人室に取り入れられていて、注目してみるとまた楽しめます♪

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上は浴室。モザイクタイルとステンドグラスの組み合わせがいい感じ◎とても素敵で、思わずいろいろ見てしまいます(笑)

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上の写真は日光室。忠次さんのご夫人がお稽古や読書、お茶などに使っていたそうです。窓から入る光が明るく、こんなところで過ごす時間はのんびりできそう♪

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日光室の床もタイルになっていて可愛いです。色が変えられている部分もあり、細かなところまでこだわりが感じられます。

5. 照明やテーブルセット、調度品なども当時のもの。古いものの良さが感じられる

本多邸には家具やランプ、調度品なども置かれていて、これらも当時のもの。明治時代や昭和初期のデザインが感じられるので、注目してみてくださいね。

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上の重厚感ある空間は食堂。大きなテーブルと、ずらっと並んだ革張りのイスは風格が感じられます。照明のシャンデリアも豪華!

中央のイスの奥には配膳室があり、台所で作られた料理の配膳が行われていました。

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こちらはレコードを流すための蓄音機。レトロな雰囲気満載ですが、当時はこれが使われていたのだと思うとスゴイですよね。

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邸宅のあちこちにある照明は、どれもデザインが違って素敵。新しいものも良いですが、古いものにも味や当時の雰囲気が感じられて魅力的ですよね。

本多邸はこんなふうに、いろんな見どころが満載!無料で見学できるのも嬉しいので、ぜひ出かけてみてくださいね。

【本多忠次邸】
施設情報

所在地 愛知県岡崎市欠町字足延40番地1
開館時間 9:00〜17:00
休館日 月曜日
1月1〜3日、12月29〜31日
入館料 無料
駐車場 東公園の駐車場を利用(400台)
電話番号 0564-23-5015

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