コーヒーや紅茶を楽しめるカフェはたくさんありますが、おいしい日本茶のあるお店は少ないもの。東海市の高横須賀にある「茶肆 道盅庵(ちゃし どうちゅうあん)」さんは、本格的な日本茶を楽しめる珍しいお店です。
提供されるお茶や茶器、内装など、至るところにこだわりが感じられ、重厚感のある雰囲気はほかのお店では味わえません。本格的な日本茶を楽しみたい人、「こんな世界もあるんだ〜」という大人の世界を知りたい人は気に入るはず。
というわけで今回は、東海市の日本茶のお店、道盅庵さんにお邪魔しました〜。
店主さんはお茶の知識や教養がスゴイ!向き不向きはあるかも(笑)
道盅庵さんは本格的な日本茶がただ出てくるだけでなく、穏やかな店主さんの説明やお話を聞きながらお茶が提供されます。空いているときは店主さんがずっと説明してくれることもあるので、友達やカップルで行くと会話できないこともあります(笑)
こんな感じでお店に行くと、友達と会話できずに終わってしまうこともあるので気をつけましょう(笑)
店主さんは本当に知識豊富で、今のお茶と戦前のお茶の違い、これからの日本の話、おいしいお茶の淹れ方や茶葉の特性など、いろんな話をしてくれます。とても興味深くて面白いですが、人によっては「合わない」と感じるかもしれません。
お店のホームページでは、店主さんが書かれたコラムを読むことができます。少し見てみて「何だか深そう」「日本茶を知ってみたいかも」と思ったら、行ってみるのもオススメ。好きな人はハマると思います。「堅苦しそうだな」と感じるなら、やめておくほうが良いかもです(汗)
お店は高横須賀駅からすぐ。車で行く場合はお店前のロータリーに
道盅庵さんは名鉄河和線の「高横須賀駅」の出入口1(東側)を出てすぐのところにあり、アクセス良好。電車で行くのがスムーズですが、車で向かう場合、お店前のロータリーに停めて良いそうです。
道盅庵さんの最寄り駅は「高横須賀駅」。
まぎらわしいですが、名鉄常滑線の「尾張横須賀駅」ではないので気をつけてくださいね。
ちょっと不安だったので店主さんに電話で確認したのですが、ロータリーで大丈夫とのこと。高横須賀駅の周りはコインパーキングがないので、駐禁が不安なら少し離れた場所のコインパーキングに停めて徒歩で行くしかありません。
ちなみにお店の横に1台分の駐車スペースがあるものの、そこに停めるのはNGとなっています。ちょっとアクセスが不便ですが、それでも行ってみる価値はあります。
店内は趣のある上品な雰囲気。棚には素敵な茶器が並ぶ
道盅庵さんの店内は、落ち着いた雰囲気。上品で大人な感じの空間ですが、すごくかしこまった感じではありません。店主さんも「特に作法はないので、気軽に楽しんでくださいね」というスタンスでした。
カウンターに置かれているのは観葉植物ではなく、いろんな種類の茶葉。葉が多くなりすぎると味が薄くなってしまうので、少なくする必要があるとのこと。お茶の世界はとっても深そうです。
カウンター越しに正面を見ると、いろんな茶器が並んでいます。急須や茶碗、湯呑みなどが置かれていて、これらの知識も歴史を交えながら教えてくれます。「なるほど」という感じでしたが、学校で勉強した知識を思い出さないとついていけないことも(汗)教養って何だか大事だなと思いました。
日本茶は種類が豊富!煎茶は同じ茶葉を使って3度楽しめる
道盅庵さんは専門店だけあって、日本茶の種類が豊富。本当にたくさんのお茶があり、どれが良いかわかりません・・。
ということで店主さんのおすすめで、今回は初心者向けの「煎茶(上)」を注文しました(税込1,000円)。
味は確かにハッキリ違い、「今までの緑茶とぜんぜん違う・・」という感じ。店主さんのいろんなお話を聞きながら飲んでいると、この値段でもうなずける気がしました。
辛いものの刺激は、舌にある味蕾(みらい)という味覚を感じる細胞をつぶしてしまうからだそうです。
お昼を蕎麦にしといて良かった〜♪
煎茶は同じ茶葉を使って3回淹れてくれます。まずは36℃で淹れてもらったこちら。
日本酒を飲むおちょこくらいの茶碗に、本当に少しだけお茶が入っています。「まずは少しだけ含んで、舌に広がる味や香りを感じてみてください」とのこと。
いただく前は半信半疑でしたが、飲んでみるとスゴイ香りと味!めちゃくちゃ濃いです!茶葉に含まれるペクチンという成分が抽出されていて、何だかとろみもあります。
店主さんの話では、「初めての方なので、けっこう薄めにしています」とのこと・・。「これで薄いって、どういうこと??」と思いましたが、本当の日本茶はすごく濃いのだそう。ええ〜という感じです。
これがホントの日本茶なのか・・
ちなみに茶葉の香りも嗅ぐことができます。すごくいい香り〜♪
ちなみに急須は常滑市の名産「常滑焼」のもの。常滑焼は厚みを薄くできるのが特徴だそうです。
続いて2杯目。こちらは先ほどの36℃から2℃上げて、38℃で淹れられたお茶。表面にホコリのようなものが浮いていますが、これは茶葉の産毛で、飲んでも大丈夫です。
こちらもとろみのある舌触りで、香り、味ともにすごく濃いです。先ほどの1杯目より量が多くなったので、飲みやすい感じ。茶碗も素敵で、しっかりと日本茶を味わっている感じがします。
さらにこちらが48℃で淹れた3杯目のお茶。これでも香りや味はすごくしっかりしていて、今まで飲んでいた緑茶とはかなり違う味。とろみはありますが個人的に飲みやすさは3杯の中で1番で、おいしくいただけました。
3杯目を入れてもらったあとの茶葉。鮮やかな緑で、香りもぜんぜん落ちていません。
3杯目のお茶を楽しんでいるところで店主さんに「お茶菓子はいかがですか?」と聞かれ、用意された和菓子の中から選ぶ形で注文します。
お茶菓子も店主さんが監修して作られているそうで、季節によってメニューは変わります。どれもお店のお茶に合う味わい・甘みに仕上げられています。
どれもおいしそうですが、迷った結果3つ注文。写真の右にある「柿ようかん(税込300円)」、手前右にある「自然薯(じねんじょ)のまんじゅう(税込300円)」、奥にある白っぽい「抹茶の水まんじゅう(税込400円)」です。
注文したお菓子はお皿に乗せてくれますが、出てきたのがこれまた素敵な感じ♪
こちらは抹茶の水まんじゅう。中にしっかりとした味わいの本格抹茶が入っていて、外はプルプルで優しい甘み。これはお茶によく合います・・。
次に上の写真右にある、山芋の自然薯(じねんじょ)を使ったおまんじゅう。
食べてみると中にあんこが入っていて、こちらも優しい甘さ。山芋のような味はなく、おいしいおまんじゅうです。
さらに柿ようかん。透き通った見た目がキレイで、切ろうとするとかなり弾力があります。3つの中では1番甘いとのことでしたが、こちらも食べやすい味。どれもていねいに作られている感じがして、とてもおいしかったです。
貴重な体験ができた気がします。
メニューの日本茶は1,000円以上するものが多いですが、それでもいただいてみる価値はあると思いました。常連さんも多いようで、お茶業界の方も来られているそう。ちょっと大人になれる気がします♪
それでは道盅庵さん、ありがとうございました〜。
【茶肆 道盅庵】
店舗情報
住所 | 東海市高横須賀町6-116 |
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電話番号 | 0562-32-7575 |
営業時間 | AM10:00~PM20:00 |
駐車場 | なし (お店の前に駐車スペースあり) |
定休日 | 水曜日 |
公式HP | 茶肆 道盅庵 公式HP |
【MAP】
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