2020年の12月、知多市の名産ペコロス(小さな玉ねぎ)が、「知多ペコロス」として商標登録されました。
これからは知多ペコロスのブランドを全国に知ってもらうため、積極的に打ち出していくそう。今までは知多市の人でもそれほどペコロスを食べなかったかもしれませんが、これからは食べる機会が増えるかも?
知多市ではペコロスが旬の時期に「ペコロスフェア」も開催していて、2021年も7月10日(土)から始まる予定。知多市内の飲食店で、おいしいペコロスメニューを楽しめます♪
ペコロスとは?小さなサイズが特徴の玉ねぎ(直径3〜4cmほど)
ペコロスとは直径3〜4cmほどの玉ねぎで、強めの甘みが特徴。普通の玉ねぎは包丁で切る必要がありますが、ペコロスは皮をむいてそのまま使うのが一般的です。
ころっとしたちょうどいいサイズなのでいろんな料理に合わせやすく、ビーフシチューやカレー、ステーキに添えるなど、さまざまな形で使えます。
知多半島は1年通して暖かく、ペコロスの栽培に適した環境。知多市の日長地区を中心に、大正時代(1912〜1926年)から生産が始まりました。
当時の人は「伊勢湾で海苔の養殖+農業」というスタイルで働く人がたくさんいて、これを「半農半漁(はんのうはんぎょ)」と呼んだそう。海苔とペコロスなどの農作物の生産で、生計を立てていたのですね。
ですが昭和30年(1955年)ごろになると伊勢湾沿いに工場がたくさんでき、海苔の養殖は難しくなってしまいます。そこで半農半漁で仕事をしていた人は農業にシフト。ペコロスがよりたくさん作られるようになりました。
そこから一時期は全国シェアの70〜80%を占め、知多市はペコロスの一大生産地に!ただ、1990年代に入ると自然豊かな北海道がシェアを伸ばし始め、2021年現在、知多市は北海道に次ぐ生産量となっています。
北海道に抜かれたとはいえ、知多市は依然としてペコロスの名産地。北海道のペコロスは8月〜翌年3月が出荷時期で、知多市のペコロスは4〜8月。出荷時期が重なっていないことで、住み分けがされているともいえます。
また、知多市は本州のため、関東のレストランなどに輸送しやすいメリットもあります。実際、知多ペコロスは東京や神奈川のレストランに人気で、手間をかけずにさっと調理できて、和食にも洋食にも使えるため好評。テレビでペコロスの料理が映ると、すぐに問い合わせが入ることもあるそうです。すご〜。
知多半島では意外と食べる機会が少ないペコロス。2021年7月10日から知多市内で「ペコロスフェア」開催予定!
2020年12月に商標登録された「知多ペコロス」。
これまで知多ペコロスは関東のレストランを中心に全国へ出荷されていて、知多市や知多半島に住んでいても食べる機会が少ない状況でした。これからは認知度やブランド力を高めるために、よりさまざまなところで楽しめるようになるかも◎また、ペコロスを栽培する生産者さんを増やす取り組みも進められるそうです。
こうした中で2021年7月10日(土)から始まる予定なのが、「知多ペコロスフェア」。以前からペコロスの出荷時期に合わせて開催されていたイベントで、知多市内の飲食店でオリジナルのペコロスメニューを楽しめます♪ 参加するお店やどんなメニューが登場するかはまだ確定していませんが、これを機会に知多の名産を味わってみるのもオススメですよ◎
知多ペコロスとして商標登録されて、ブランドみたいな感じで認知されるといいですね〜。これからに期待です!
コメントを残す